その他の人々


冒険者たちに関係する人々。

オスカー

Osker

男/年齢不詳/豪傑型/191cm

 

 アルトゥールの父親。普段は人間の姿をしているドラゴン。昔、冒険者のような何でも屋のようなことをしていた時代にルーイとノエルに出会う。

 妻と息子を愛してやまない愛妻家、親バカ。40年ほど前、オスカーが遠出していたタイミングで住んでいた村が盗賊団に襲われた。偶然大怪我をしてしまって動けなかったので旧友のルーイに家族の救出を頼んだが、ルーイが盗賊団のアジトについた頃には全てが終わっていた。

 怪我が回復してからは、いつまで経っても連絡をよこさないルーイを追って旅をしている。彼はまだ事の顛末を知らず、妻と息子の生存を信じている。

ノエル

Noèle

女/100歳以上/標準型/170cm

 

 アルトゥールの母親。100年以上生きたエルフ。故人。昔はオスカーと同じ仕事をしていた。盗賊団に立ち向かったが、多勢に無勢で奮闘空しく捕らえられる。助けが来ると信じていたが、度重なる暴行の末アルトゥールの目の前で殺された。彼女を助けられなかったことをアルトゥールはひどく後悔している。

マリー=アンジュ・セルネ

Marie-Ange Cernay

 

女/57歳/165~170cm

 

 ダンピールの女性。旅の葬儀屋として各地を転々としつつ、父親を探している。言うまでもなくルーイの娘。

 母親は貴族だったが、生まれた娘が顔も知らぬ男の子だと発覚しそのまま捨てられ葬儀屋の男に育てられる。父がヴァンパイアだと知った時から、父を孤独から救いたい、弔うのは自分だと謎の決意をした。

 周りからは「マリー」「マリアン」「アンジュ」と呼ばれている。

 

 ルーイは彼女の存在を知らない。(修羅場の気配)

エルシェ

女/外見は8~10歳/125~130cm

 

 フィロメナの親友で対をなす「大地の仔」。その地の土着信仰における神の子。村が聖北に攻め込まれた際に生死不明となる。フィロメナが拾ってきたエステルの善性にいたく感心し、信頼していた。

ロドリエ

男/21歳(享年)/185~190cm

 

 エステルの親友、赤い翼を持つ有翼種。故人。親友だが、どこか神聖視しているところがあった。エステルが一度死にかけたときに、彼女だけでも助けたいと奔走した結果力尽きた。

 しかし、一命をとりとめたエステルは記憶を失っており、ロドリエのことは全く覚えていない。この行動の結果が彼の思うよりたくさんの人を巻き込むこととなった。

ラズニャル・エイス・フォートリエ

Laznyar Eis Fautrier

女/年齢不詳

 

 人型を取る精霊。人々の伝承・想像から生まれた存在であるため、精神的なそれは人間とほぼ同一。

 

 四人きょうだいのようなものの長女。好奇心の塊で、人や人でない知性ある種族の研究をしている。

リージュ・ニハト・フォートリエ

Reage Nicht Fautrier

男/年齢不詳

 

 ラズニャルと同じく人間に近い性質を持つ精霊。いつも陰気で無口。

 黒一色のファッションで整った顔立ちをしている。目立たない方がおかしいのだが、精霊としての性質でいつも目立たない。

 むしろ存在自体を人に覚えてもらえない。

レイベル・グレンツ・フォートリエ

Raybel Glenz Fautrier

女/年齢不詳(見た目は少女)

 

 ラズニャル、リージュの妹にあたる少女の姿をした精霊。明るく元気な少女らしい少女。

 リージュとは正反対で何をしても目立つ。人と触れ合うことは好きだが無駄に目立つのは煩わしく思っていて、彼に嫉妬心めいた感情を向けている。

色央 紫苑(しきなか しおん)

男/28歳/180~185cm

 

 シヅルの兄。魔術の名家、色央家次期当主。シヅルと仲が良く、アイリに恋慕を抱いていたことを知っていた。アイリが真宮青慈の実子であることを知る数少ない人物。シヅルのダイナミック駆け落ちを応援し、「家のこととか後のことは任せろ」と言って送り出したイケメン。

 青慈がアイリを連れ戻そうとしていることを察知して刺客の人選に口を出した。結果、とんでもない人物が選ばれる。

真宮 青慈(まみや せいじ)

男/50歳/175~180cm

 

 アイリの父親。魔術の名家、真宮家当主。愛人との子だったアイリを屋敷の離れに幽閉し、養子として迎え入れた後に自分の後を継がせるつもりでいたが、シヅルに屋敷の大結界を破壊されててんやわんやしているうちに駆け落ちされた。

 文句を言おうにも、相手が同じ魔術の名家で真宮家より力の強い色央家だったため控えめにしか抗議できなかった。

 アイリを連れ戻すために策を講じたが全て空振りした。

シェシュティン・アルムグレーン

Kerstin Almgren

女/17歳(享年)

 

 イェルダの姉。貧しい生まれだった姉妹だが、彼女が持つ絵画の才能に目を付けた叔父に商売道具として利用される。自分と妹のために絵を描き続けていたが、イェルダが失踪した時期に精神を病み自殺した。