XEditorでシナリオを作ろう

~実用的な小ネタ1~


今までコンテントの使い方のようなものをつらつら書いてきましたが、「で、これ実際シナリオを作る時にどう使えばいいの?」というところもあると思います。

ここでは実用的な小ネタっぽいものを書き連ねていきます。

 

◆口調の自動判定

第3回「冒険者に喋らせる」で「口調を判定するクーポンは好きなものを使いますが、最近のシナリオは口調クーポンの表記ゆれや似た口調(男性口調と大人口調、丁寧口調と上品口調など)を統合し、自分のシナリオ用にクーポンを付けてしまうものが多いように感じます。」と書きましたが、どういうことだ?という方のために色々と書きます。

 

ここらへんは個人的なやり方の紹介です。

作者ごとに違うやり方をしていることもありますし、しない作者もいるので「こうしている人がいるのか」ってくらいの雰囲気で呼んでいただけると幸いです。

 

口調クーポン

ユーティリティシナリオでつけられる口調クーポンの表記ゆれがいくつかあるのはご存知でしょうか。

まとめて「〇〇規格」と名称がついているものもありますが割愛させていただきます。

 

・男性口調/大人口調

・女性口調

・子供口調/友達口調

・丁寧口調/上品口調

・粗野口調/スラム口調

 

このように、同じニュアンスの口調でも別のクーポンを持っているPCがいる可能性があります。

そのため読み物シナリオでは一番最初に上記の口調を判定し統一クーポンを配布するシナリオが多いと思います。

 

口調の統一といっても、難しいことはしていません。

口調クーポンを持っているか判定し、該当するクーポンを持つPCに新しいクーポンを配布。

シナリオ内のセリフコンテントは統一されたものを使う。それだけです。

赤枠部分では「スラム口調」と「粗野口調」を判定し、それを統一した「:粗野口調」を配布し、青枠部分で「丁寧口調」と「上品口調」を判定して「:丁寧口調」を配布しています。

(頭に「:」がついているものは時限クーポンと呼ばれ、シナリオから出ると自動的に消去されるクーポンです)

 

これを使う分だけパッケージの中にツリーを組み立てて到着イベントに置いておくだけで口調クーポンが統一されるというわけです。

 

下の画像のように、PCを選択状態にしてから口調を付けるスタートのコールを入れる処理を全員分しておくとパーティー全員に口調クーポンを付与できます。

◆ステップを使った一人称(二人称)設定

一人称をいっぱい設定できるようにしたいけどステップの値が10個しかない!

大丈夫です。ステップを複数使えばいいんです!

 

まず一人称を入れたステップを1つ作ります。

このとき、必ずステップの値を1つ空白にしておきましょう。

スペースを入れるのではなく、「何も入力していない値」を用意します。

 

 もう1つステップを作成し、1つを空白にして一人称を入力します。

こちらは初期値を空白にした値にします。

設定するときには「片方は必ず空白の値にしておく」ことを気を付ければ大丈夫です。

セリフ(メッセージ)コンテントには2つのステップを並べて入れておきます。

そうすることで空白でないステップの文字列のみが表示されるので、違和感なく見えます。