XEditorでシナリオを作ろう

~エリアを編集してみよう~


前回はシナリオを作ってカードをエリアに置いて保存するところまでやりました。

第1回はこちら

 

☆Py/☆Py or NEXT

これが上についている機能はPy専用またはPyとNEXTである程度互換性のある機能です。

←このマークで区切っています。

 

今回はざっくり背景を変えたりエリアに置いたカードにイベントを付けたりします。

目次

背景の変更

描画順について

イベントを作ろう(エリア到着)

イベントを作ろう(カードクリック)

 

 

・背景の変更

まずは背景を変えます。

赤枠の部分をダブルクリックすると、その背景が選択されてポップアップウィンドウが表示されます。

現在は「MapOfWirth」になっています。ここで変更したいファイルをクリックしてOKを押すと背景が変わります。

[デフォルト]をクリックすると、自分で用意した別のフォルダあるときはそれも選択できます。

また、青枠で囲んだ簡単設定をクリックするとカードワースでよく使われるサイズに変更することができます。

[カスタム]:作者が設定した幅、高さ、座標で表示します。

[元のサイズ]:画像そのもののサイズで表示します。

冒険者の宿:ゴブリンの洞窟で親父さんが描かれたカウンターの背景が表示されるサイズ、座標。

下画像の白い部分。

冒険者の宿(フレーム):冒険者の宿サイズに設定した背景に透過pngなどで枠を付ける時に便利です。

フル:エリアの画面いっぱいに画像を表示します。

カード:74×94になります。

冒険者カード:下部に表示されるPCのカードと同じサイズになります。

☆Py or NEXT

レイヤーを設定することで「冒険者カードを隠すように画像を表示する」ことなどができます。

(ただ冒険者カードと同じ位置に画像を置いてもプレイ時にはカードに隠れてしまいます)

NEXTでは「背面か前面」という設定しかできませんがPyでは数値を入力することによりメッセージの上に出すこともできます。

 

セル名称は後で説明する背景関係のコンテントに関わってきますが、使わないのであれば入力しなくていいです。

 

・描画順について

メイン画面の左側にこんなリストがあります。

これはカード、背景の描画順で、下から順番に書かれています。

ある意味レイヤーのようなもので、この画面だと「背景.jpg」の上に「AdventurersInn.png」が被さっています。

ドラッグで入れ替えすることもできます。

 

 

・イベントを作ろう(エリア到着)

いよいよイベントを作ります。

シナリオに入ったらマンドラゴラに声を掛けられるイベントを作ります。

赤枠のアイコンを押すか、F4でイベントビューを開きましょう。

赤枠で囲った部分がイベントビューです。

今、赤い三角が表示されていますが、これが「スタートコンテント」。

イベントの起点となるコンテントです。この下にコンテントを繋げてイベントを作ります。

(コンテントを繋げたものを「ツリー」と言います)

 

スタートコンテントの横に「到着」とあります。

ここではエリアに入った直後に発生するイベントを組むことができます。

作りたいのは冒険者が声を掛けられるイベントなので、メッセージを表示させましょう。

これがメッセージコンテントです。

そしてこんなポップアップが表示されます。

左側の青い部分にメッセージの中身を入力することができます。

しかし、これではメッセージに画像を表示することができません。

 

「イメージ付きメッセージ」をクリックします。

この画面になります。

ここに画像とメッセージを入れてOKを押すと、ツリーにメッセージコンテントが追加された状態になります。

シナリオは、こうしてツリーにコンテントを繋げて作っていきます。

ちなみに、今の状態でカードワースで入ってみるとこんな感じになります。

これで、エリアに入ったときに発生するイベントができました。

  

  

・イベントを作ろう(カードクリック)

次はカードをクリックしたときに発生するイベントを作ります。

イベントビュー左側を見ると、そのエリアに置かれているカードとイベント起点の一覧になっています。

カードをクリックしたときにイベントを発生させるためには、一覧にあるカードの名前をクリックして赤枠部分が「システム」「クリック」の状態で青い三角をクリックします。

すると、カードをクリックしたときのイベントが新規作成され、編集できるようになります。

一覧にも「クリック」と書かれた青い三角が表示されるようになります。

これ以降、一覧の青い三角をクリックすればいつでもイベントを編集できます。

 

エリアとは違い、クリックしたときのイベントはスタートコンテントの名前が「クリック」になっています。

この下にコンテントを繋げればクリック時イベントを作れます。

 

では、カードをクリックしたら宿に帰る選択肢のあるイベントを作ります。

まずは先程のようにメッセージを出します。

こんな感じで。

 

OKを押すとツリーにコンテントが追加されます。

このままもう一度メッセージコンテントを押すと先ほどと同じポップアップが表示されるので、今度はメッセージを入れずにOKを押します。

するとメッセージコンテントが2つ繋がった状態で表示されます。

選択肢を作るには、選択肢の根本にあたるコンテントを選択(クリック)してもう一度メッセージコンテントを作ります。

これで分岐ができました。

メッセージコンテントの横に「OK」とありますが、ここの文言は変更することができます。

このメッセージコンテント横の「OK」を2回クリックすると文字入力できます。

(ダブルクリックではなく、1回のクリックを2回です。)

宿に戻るか聞かれているので上を「帰る」、下を「帰らない」にしてみます。

「帰らない」の場合はここでイベントを終わらせるのでこのままにします。

「帰る」の場合、シナリオクリアのコンテントを繋げます。

これです。

このコンテントを置かないと宿に帰れなくなるので、必ずどこかに置きましょう。

シナリオ作成に慣れた人でも時々うっかり置き忘れることがあるトラップ。

 

今回は再度入りなおせるように、シナリオ終了後何もしない設定でクリアコンテントを置きます。

これで帰るを選択すると宿に帰れます。

 

今回はここまでです。

 

 

次回:冒険者に喋らせる